作者別: the weaving work

秋の足音

8月の終わりから秋の気配を感じ始め、今年の夏はこんなに短くて大丈夫かしら…と素直に迎えられずにいます。
梅雨に降らなかった雨が思い出したように降り始め、あっという間に涼しくなってしまいました。
夜は寝やすいし、昼間も動きやすくて何も文句はないんですけども…
このまま夏が終わって、久々にしっかりと秋を満喫できるのでしょうか。

私は生活環境もようやく落ち着いて、生活のリズムも整ってきました。
これからプレゼントのためのショールを織る準備に取り掛かろうとしています。
私自身はプレセントに物をもらうのが苦手なので、自分の作ったものを贈るということにかなり足踏みしていたのですが、「きっととても喜ぶから」と後押ししてもらってやっと足を踏み出しました。
私なりにその人を想ったものを作ろうと思います。

本当にプレゼントって難しい。
私がプレゼントとしてよく選ぶのは「時間とともに流れて消えてゆくもの」。
食べ物とか消耗品です。
砂が風に吹かれて散ってゆくように、やんわりと薄れていく様に美しさを感じます。
私の織るショールも日々の生活の中で擦り切れていくほど使い込まれたら本望です。

皆様これからどんな風に秋をお過ごしになるのでしょうか?
私は秋の景色をたくさん見ながら、読書と勉強の秋にできればいいなと思っています。
綺麗な山の景色でも見に行きたいな~
それぞれに素敵な秋の計画をお楽しみください。

雨と夏

6月が終わったのに気づかず、あっ!と思ったところで7月も終わろうとしています。

梅雨の豪雨の注意喚起が飛び交うなか、私の暮らす場所ではかなり雨が少なく水不足が心配される程でした。
バランスよく降らせてくれたらいいのにな~と思いますが、最近は特に自然とは都合よくいかないものであると見せつけられるような場面が多いように感じます。
街の中で自然とは離れて生活しているようで、実は全く自然に包まれて生きているのだと思い知らされます。

そんななかで6月をすっ飛ばしてしまうほど慌ただしく過ごしていたのかというとそんなこともなく、仕事・勉強・必要な用事・人と会う約束・休息……などを繰り返しながら過ごしていたら夏が来てしまいました。
しかしここ最近は生活の変化を受け入れたり先の計画をしていたりすると、見た目以上に頭と心は慌ただしかったようにも思います。
下半期はプライベートでやや忙しくなりそうなので、無理せずゆっくり落ち着いてやっていきたいです。

そうそう、この頃はお茶を飲むのを楽しんでます。
麦茶やコーン茶を沸かしたり、色んなティーバッグを買って選んで淹れたり。
ちょっとしたことだけどとても気持ちが良いです。
お茶は気軽に買える値段のものを気軽な場所で買うのが楽しいです。
久しぶりに梅昆布茶を買って飲んだら、子どもの頃に狂ったようにがぶ飲みしていた記憶が鮮明に蘇ってきました。
あんなに好きだったのにどうして忘れていられたんだろう…好きすぎて封印しちゃったのかな…

これからまた暑くて長い夏が始まりますが、小さな楽しみを見つけて乗り越えて行きましょう!
みなさま元気に夏を楽しまれますように!

中国出張

行って参りました。
2度目の呼和浩特(フフホト)です。
北京から1時間のフライトで到着するので、そんなにすごい距離を移動するわけではないのですが、空気の乾いたその土地に降り立つとやはり「遠くに来たな」という気持ちになりました。

呼和浩特は乾燥して夏も涼しいので中国では避暑地になっているようです。
昼と夜の寒暖差があって、滞在中も夜はひんやりしていました。
前回の訪問が約2年前?くらいでしょうか。
車窓から眺める街の様子も変わっていました。
高層のマンションやホテルが立ち並び、工事中の場所が少なくなっていた印象を受けました。
ラッシュ時の車の渋滞は相変わらずすごい!
ちっとも進まない車の列や、その隙を縫って大きな道を横断する人々の様子はさすが中国~という感じです。

今回の滞在でも現地の方々から何から何までお世話になりながら過ごしました。
私は中国語が話せないので、この国では本当にわからないことだらけです。
でも、あぁ私なにもできないなぁと思うと自然と力が抜けて、人に頼ることにもそれに感謝することにも素直になれるのがとても心地良かったです。
改めて心を洗い上げるような状況はこれからも大切にしていきたいと思います。

この出張は新しい織へのチャンスでした。
長いことじっと寝かせていたことをようやく動かすことができて、時は来たれりという感じで大変良かったです。
まだまだ道は続きます。

いつも未知の環境から学ぶことは多く、全く違う世界のようであっても自分に通じる問いに必ず出会います。
不思議だけど、必ずなにか枝が伸びるような感覚を得て帰ってきます。

今回得たものがどのように芽を出すのかはまだわかりませんが、楽しみにまた少しずつやって行こうと思います。

花の季節、新しい時代

今年の桜は長くてゆっくり楽しむことができましたね。

私も何度かお花見に出掛けました。

いつも入学の時期には散ってしまっていた気がしますが、この春は「あ〜春だな〜」と思うことが多かったです。

そんな気分で過ごしているとほかの花にも自然と目がいって春を存分に愛でました。

そうそう、桜も良かったですが今月のエキサイティングなトピックは何と言っても「新元号」でした!

昭和から平成の時は子どもだったし、何も意識しないままに過ごしていたので、今回はとても興奮して毎日わくわくしながら発表を待っていました。

「令和」

れいわ、令和か〜!

良い元号だな。どんな時代になるんだろう。

新時代を迎えるにあたって日本中がそわそわしている感じも特別な雰囲気で、時代が移るのだというこの空気を心に刻んでおきたいと思いました。

振り返ったときに平和で大変なことが少ない時代になれば良いなと思います。

大きくも小さくも、新しい時代に入ることで良い風が吹きますように。

平成最後の日から令和の始まりの日へ穏やかに運びますように。

皆さまの平成の締めくくりはどんな一日になるのでしょうか?

これまでの時間、そして新しい時代に思いを馳せつつ、バタバタと働きながら私は過ごします。

あぁなんかお正月みたいな気分だな。

仕事のある人もお休みの人も、皆さまそれぞれに良いゴールデンウィークをお過ごしくださいませ。

イタリア旅行

今月初めに所用でイタリアを訪問しました。

滞在先は北部の都市トリノです。

トリノ五輪のトリノ…くらいの知識しかなく、イタリア語も勉強し始めたばかりなのでどんな旅になるだろうかと思いながら出発しました。

イタリア語は本当に挨拶くらいしかわからないのに全日程で人に会う予定が盛りだくさん。

考えても仕方ないし、ま〜楽しめるでしょ!と気楽にいくことにしました。

言葉がわからないのは中国で経験済み。

イタリア語は中国語よりはわかる。

何より発音と読み方はわかる!

そして実際に色んな人に会って話すと、かなりゆっくりやさしく話してくれたので、知ってる単語を少しずつキャッチできるようになり、とても大まかですが話の輪郭は捉えられることも多くなってきました。

私の周りのイタリア人はみんなだいたい食べものの話をしていました。

本当に暇さえあればという感じで、食を楽しむ熱量をびんびん感じた…

チーズ、ハム、サラミ、ドルチェ、ジェラート…

私はジェラートの虜になり、何軒お店回っただろう。

でも食事では全然言葉がわからなくてオーダーもできませんでした!

今回はイタリア人連れだったから良かったけど、一人だったらメニューも読めないという…

次に来たときは自分でメニューくらい選べるようになりたいものです。

この滞在は全日程ホームステイでイタリアの家庭生活を知り、色んな人とたくさん話をしました。

大切にしていること、物事の考え方や捉え方、表現のしかた、生活のペース。

異国の日々の風景の中にある小さなことが、私自身の生活風景を照らしてくれたように感じました。

自分の見慣れた生活の中でも瑣末なことや繰り返しをちゃんと味わって過ごしてみようと思う、この春の日です。

桜も満開で景色も華やかですね。

皆さまそれぞれに春を楽しまれますように!

インフル

2月はインフルエンザ大流行の福岡で見事に罹ってしまいました。

周りには迷惑をかけてしまいましたが、この機会に全力で休もうと思ってお陰様で心身ともに健やかになって戻って参りました。

そんなこともあって、今月は引きこもって静かに過ごす時間が多かったので本を読んだり、見てなかった映画を見たり、ちょこちょこ編み物をしたりして活動していました。

特に映画はなかなかまとまった時間を取るのが難しくて、あれも〜これも〜とため込んでいたのをだいぶ消化できました。

編み物で手を動かしていたら勢いづいて織物もサンプルを織ったりしていました。

久しぶりに向き合ってみると「思い描く」のも「形にする」のも難しいな〜と改めて感じました。

でも形にする喜びを感じられたのも久しぶりだった気がします。

やはり何事も頭だけではなく、心身一体であることが大切なのだと感じました。

先日シルクドソレイユの「キュリオス」を鑑賞したときも身体の動きと意識について考えることが多くありました。

身体の一体感というか、自分の身体と心がどのくらいフィットしているかということをもっと意識してみようと思っています。

本当に何度見ても彼らの動きに見惚れてしまう…ただ向きを変えたり手や足を差し出す仕草や立ち姿だけでも美しくてずっと見ていられます。

頭のてっぺんから足の先まで隅々まで神経が届いているようなエレガントな動き。

私は誰に見られるわけではないけれど、美しい姿勢で動きで織りたいです。

そういうことが出来上がったものの芯になる気がします。

数は少なくてもそういうものを作っていきたいです。

豊かに感じ考えた時間ではありましたが、皆さまくれぐれもお体にお気をつけて元気にお過ごしください。

春の気配がそこかしこに感じられて、これからの季節も楽しみですね!

新年

毎年思うことだけれど、私は『年が明ける』という感じがとても好きです。
強制的に新しい自分として新しい日々が始まるという気分にさせられるからです。

だいたいいつも年の終わりにその一年の振り返りと次の一年のイメージをします。
2019年はこんなふうに過ごしていきたいなということも大まかに考えました。
私はこういうことは胸に秘めておきたい性質なので、自分のイメージを持って一年を過ごし、またその年の終わりに書き出して振り返ってみる…というのがここ数年の流れです。

いつも1月は出だしのまっさらな気持ちで軽やかに行動を起こすことができるので、小さなことをちょこちょことトライしています。
ごく小さな習慣で、勉強とか運動とか新しい本とか行動パターンとか。
日が進むにつれ、体が勝手に慣れ親しんだあの昨日と今日がつながったような日々に戻ろうとするので、1月はそれに捕まらないように軽やかに軽やかに過ごします。
新年ムードで世間もふわふわしてる感じだし。
本当は毎日をそんな軽やかで新しい気持ちで過ごすことができたらいいんですけど…

ま、とにかく織りに関して言えば、立ち止まって休憩していたところから今年は少しずつまた歩き出そうと思います。
小さくゆっくり、昨年一年のことを活かしていけるようにやってみます。

皆さまにとっても軽やかで希望のある一年になりますように!

2018

この2018年という年は自分の好きとか楽しいという感覚をきちんと意識して過ごそうと昨年末に決めて色々とやってきました。

経済活動的な停滞感はありましたが、自分にとって大切で印象深い一年になりました。

自分という人間と旅をしていたような、とでもいいましょうか。

私は何かを所有したいという欲が元来薄く、自分が何かを欲する感覚がかなり鈍くなっている自覚もあったので今一度ちゃんと向き合ってみようと思ったわけです。

かつてそれなりに渇きを感じていた頃の自分の感覚をなぞってみたりしながら、馬鹿みたいにただ「何が欲しているのか」を探り続けました。

物を所有することへの興味は変わらず薄いままですが、自分の心がどんなことに反応するのかということは確認できました。

どうやら私は体験や経験することに対して強く心を惹かれる人間のようです。

行く、見る、聞く、読む……躊躇なくお金と時間を使ったのは旅行と本でした。

特に、知らない場所を自分の足で歩くということには特別な価値を感じます。

大人になって、あらゆる知らない場所がただ訪れるだけではなく、自分の生活の場所にもなり得るということを知ってからは、旅はさらに豊かなものを自分にもたらしてくれている気がします。

色んな場所で、様々な人たちの時間や空間の使い方を見て、遠回りかもしれないけれどそういうことが自分の求めるものを浮き上がらせてくれるのだと思います。

今年はものを作ることに関しては立ち止まっていたような一年だったけれど、少し自分の目を覚ますことができたような年でした。

来年はなにか形にできるようにやっていきたいと思います。

日本では平成も終わり、時代が移ってゆく大きな節目になるのでしょうか。

良いことも大変なこともそれぞれにあるとは思いますが、皆さま健やかに新たな年を迎えられますように!

ライブへ

先日、宇多田ヒカルさんのライブに行ってきました。
ティーンの頃に彼女の曲をよく聴きよく歌い、当時のライブにも行きました。
ちょうど彼女が活動のペースを緩やかにした頃から、私も社会人になったりと忙しくなり音楽を聴くことから遠ざかっていました。

しかし近年、SNSでふと彼女の話題に触れ、無性にまた彼女の曲が聴きたくなったのです。
ちょうどアルバムリリースのタイミングだったのでそれを入手し、今の彼女の曲に耳を傾けました。
これまでの人生を経て変わったもの、変わらないもの、どれもとても心地よく感じました。
変化していくというのはすごいことだなとか考えながら、彼女を繊細にした時間、大胆にした時間のことを思いました。
彼女のことはなにも知らないけれど、彼女にもずっと生活があって食べたり眠ったり考えたり本を読んだり、そういうことをしながら生きてるんだよな~

私は好きな曲はあるけれど、どの曲に特別に強い思い入れがあるというわけではありませんでした。
この曲歌ってくれるかな、どんな話するのかなと迎えたライブ当日。
音が鳴って、歌い始めから感極まってしまいました。
音も声も近い。
存在も近い。

彼女が今同じ場所に居て、そこで歌っているということ自体が感動的でした。
音と声に抱かれる感じと会場の一体感。
他のお客さんたちも、出てきた!やったー!きゃー!!という感じではなく、彼女が歌っている姿や声全てにぐっときているような様子だったのが印象的でした。
小さな彼女がステージの上で神様のような大きな存在に見えました。

本当に良いものを見せてもらった。
音楽にすごく心を揺さぶられた。
またここから彼女の音楽を追っていきたいなと思いました。

『LAUGHTER IN THE DARK』というタイトルもとても好き。

山の景色

登山はしないのですが、山がある風景にはとても惹かれます。
個人的な好みとしては、ごつごつとした岩山にまだらに茂る木々の岩と緑のコントラストがとても好きで見入ってしまいます。
そんな山を見る醍醐味を知ったのもここ最近のことで、以前は山に行っても何をすればいいのかイメージが湧かなくて、山はしっかり登山をする人たちの場所だと思っていました。

多分きっかけは散歩。
朝日や夕日に合わせて散歩するようになって、その好きな風景の中に山があることに気付いたような気がします。
それから山の写真とか見ることが好きになりました。

10月は気持ちの良い天気の週末が多く、ちょうど動ける日があったので「秋だ、紅葉でも探しに行ってみるか」と季節の助けをかりて立ち上がったわけです。
色々調べてみて、「やまなみハイウェイ」を是非とも走ってみたいということになりました。

やまなみハイウェイは湯布院から阿蘇まで連なる山々の足元を走るドライブコースです。
雄大な景色の中を車で進みます。
迎えては過ぎていく景色がどれも本当に素晴らしく、途中何度も車を止めました。

紅葉はまだ早かったけれど、光を受け緑燃ゆる山々の美しさは圧巻でした。
途中立ち寄った由布岳では少しだけ入口のあたりを散歩し(軽装だったので)、山に包まれる幸福感を味わいました。
なんて雄大なんだろう。
山を神様として大切にするのも納得だよな~と思いながら山を堪能した休日でした。
九州にもたくさん山があるから、これから少しずつ見て回りたいと思います。

冬の足音も聞こえてきましたが、皆様元気に秋をご堪能ください!