カテゴリー: 旅

バカンス④-伊勢-

早朝に那智勝浦を発って伊勢へ。

伊勢神宮外宮に到着すると、伊勢志摩サミットを数日後に控えて各所に警察官の方々が配備されて物々しい雰囲気でした。

外宮参拝に続いて、月夜見宮・倭姫宮・皇大神宮別宮月讀宮・猿田彦神社にお参り。

猿田彦神社の境内には芸能の神・佐瑠女神社があって、このときちょうど俳優さんがご家族で参拝されていました。

また、こちらは「みちひらきの神様」ということで、おみくじを引くべし!とのガイドにしたがって、有難くも大吉を頂戴しました。

気兼ねなくがんばりなさいよ、と背中を押してもらった気持ちです。

 

内宮に向かうと、駐車場に入るのに少々並びまして、待ってるうちにお腹がすいたのでまずは腹ごしらえ。

初めての伊勢うどん!と意気込んでお店を絞ることができず、仕方ないので「岡田屋」「ふくすけ」とはしごしました。

赤福氷も我慢できず、こちらもしっかりいただきまして、お替りはグッと我慢。

 

準備万端で向かった内宮は、やはり何度参っても場の空気に圧倒されます。

静かで、清らかで、厳かで…まるで世界から切り離されているよう。

神様がいるっていうことをすっと呑み込めるような、不思議な空間です。

特に信心深いわけではないけれど、心の垢が落ちるようなすっきりした気持ちになって、何時間居ても飽きません。

遠くてなかなか来られないのが本当に残念。

こんな場所が近くにあるなんて、どんな感じなんだろう…羨ましいです。

 

そして道すがら、松尾観音寺と夫婦岩を回って、友人の待つ鈴鹿へ。

今回のお伊勢詣でも良い時間を過ごすことができました。

 

バカンス③-那智ー

いい加減放置が過ぎるので、そろそろ仕上げます。

旅の日焼けが残っているうちに…

 

この日は大門坂に車を停めて、また熊野古道を歩きます。

山道を抜けて舗装された道に出て、「昨日よりかなり楽ちん!」と思ってすぐに、熊野那智大社へと続く絶望的な階段が見えました。

しかも日影がありません。陽のあたる長い階段です。

あんまりつらくて階段沿いに連なるお土産屋さんに入ったりしましたが、調子を整えるのに精一杯で残念ながらお土産どころではありません。

そんな試練を越えて辿り着いた熊野那智大社で振り返って見渡した景色と労うように吹く風はとても心地よいものでした。

 

熊野那智大社に隣接する那智山青岸渡寺はまた違う趣で、那智の滝も小さく見える撮影スポットでもあります。

写真を撮ってくれる親切なサービス係の方もいました。

出てすぐのお店のじゃばらサイダーで一息。

那智の滝の前に、三重塔に登ってそこからも滝を望み、そこまで滝の音が聞こえてくるのが何だか不思議でした。

 

そしてさらに進んでいよいよ那智の滝。

水飛沫が届く近さから見る滝の迫力と、落水の轟音だけを感じてどれだけでも居られるような場所でした。

滝に向かう階段で、滝の手前までずっと大きなトカゲがついて登ってくれたり、現世から離れた様な感じもしました。

 

現世に戻って、黒飴ソフトを食べて、バスで大門坂まで。

こんどは街の方に向かいます。

鮮やかな色彩の熊野速玉大社で目と心を潤して、その後、思いがけずこの日一番の強烈な思い出を残すことになった神倉神社へ…

 

世界遺産の一部ということで、観光気分を抱いたまま向かったそこには、ギリギリで階段と呼べるかどうかの急勾配の険しい斜面が。

おお…とたじろぎはしたものの、結構年配の方々がいいリズムで降りて来ていたので、ま、いけるでしょ、と登り始めました。

しかし私はインドアだし、高い所は怖いのです。

戻るも苦、進も苦…というところでうずくまってしまいました。

本気で滑落するのでは…と何度ちらちらとよぎったことか。

上から颯爽と降りてくる品のいいマダムに笑われましたが。

神倉神社で執り行われるお祭りでは、ここを駆けあがったり駆け下りたりするようですが、信じられない!

なんとか登ってお参りしましたが、お社への階段も急なのと見晴らしがいいのとで怖かったです。

来た道を無事にまた戻ったのですが、もちろん怖かったです。

立って降りられませんでした。

高い所が苦手で、ヒヤッとしたい方には是非訪れてほしい場所です。

 

こうしてまた長い一日が終わったのでした。

長くなりました。

そしてまだあと数回続きます。

旅の出会い

先日の旅行で出会った方から写真が届きました。

鳥取砂丘で撮っていただいた写真です。

砂の丘の上で挨拶を交わし、これからどこに向かうとか、そんな旅の途中の楽しいやりとりがあって、一人旅の私の記念写真を撮ってくれたのでした。

 

届いた封筒に入っていた写真の中でピントがぼんやりしている写真があって、その写真が一番あの砂丘を思い起こさせます。

砂に足を埋めながら丘の上まで登って、振り返ったら自分の足跡が風紋の中に続いていて、陽射しがじりじりして、海から吹く風が気持ちよかったあの砂丘。

砂の中に立っているのが不思議だけどとても心地良かったので、もっとずっとこのままでいたいなぁと汗だくになりながら思っていました。

 

先方の連絡先がわからず、お礼も伝えられないので、届くかわからないけどここでお返事を書いています。

しまったなぁ…

とても良い思い出になっています。ありがとうございます!

ラクダにも乗れたし、出雲も楽しみました!

またお互い良い旅ができますように!

 

バカンス②-熊野ー

早朝に和歌山城を散歩して、名残を惜しみつつ熊野へ。

山を越えて、憧れの熊野古道です。

 

熊野本宮大社に車を停めて、バスで発心門王子まで向かいます。

そこから約7kmの道のりを熊野本宮大社まで歩くのです。

 

爽やかに歩き始めたのも束の間、すぐに山道に入って、しかも夏のような暑さ!

山道なんて小学校の遠足以来?だったし、想像よりもガチな山道で、ドキドキキョロキョロしながら進みます。

そして私はこんなところに来ておきながら、自然に非常に不向きな人間なのです。

この道のりを古来果てしない数の人々が本宮大社を目指して歩いて行ったのだな…と感じ入りながら、私は虫の恐怖でほとんどトレイルランのような有様でした。

山の中を駆けに駆けて、3時間を目安にというところを半分の時間で本宮大社まで到着してしまいました。

 

しかし本宮大社を目指して来た道のりを胸にもって足を踏み入れると、その1歩は重く確かで、参詣できた感慨もひとしおでした。

無事にお参りできたことを感謝しながら、ゆっくりと本宮大社の清らかな空気を感じることができました。

 

熊野本宮大社から徒歩10分かからないくらいのところにある、大斎原にも足を運びました。

熊野本宮大社は洪水によって現在の場所に移り、その元々の場所が大斎原です。

田園風景の中に立つ巨大な鳥居は遠くから見ても大迫力で、そこをくぐって中に入ると、緑の中に残る台座の荘厳さに息を飲みます。

とても大切にされた特別な場所なんだなぁと、その時間が止まったような場所でぼんやり立ち尽くしたのでした。

バカンス① ー高知ー

東京から帰ってからそのまま旅に出ていました。

約2週間、車で色々な場所を回ってきたので、その記録を残しておこうと思います。

 

最初の目的地は高知。

高知での3日間だけ、ミドリネコ舎(2月にイベントをさせてもらった)のボスと一緒です。

福岡で待ち合わせをして、わたしの車で出発。

今回は別府から船で八幡浜に渡るルートで四国に上陸です。

しかし高知はどこから行っても遠い!

龍馬の脱藩もさぞかし困難なものだったろうと窺えます。

 

ほぼ移動しかない初日は、途中で鍋焼きラーメンを食べたりしながらのんびりと高知市内へ。

夜は二人とも解放感でリミッターが崩壊し、明らかに人数分以上のオーダーをして我に返る、みたいなグダグダぶり。

料理で埋め尽くされたテーブルを見て二人で大笑いしました。

 

次の日は朝から高知城へ。

快晴で暑さに耐えながらの登城でしたが、天守閣では気持ちのいい風に吹かれて城下の景色を楽しみました。

その後は雑貨屋さんやギャラリーを見て回ったりして、夜は鰹三昧でまたお腹が破裂しそうでした…

 

3日目も快晴で、朝から龍馬記念館へ。(わたしが幕末ファン)

わたしは2度目でしたが、今回もすごく楽しむことができました。

司馬遼太郎さんの龍馬評が泣けるんです…!

余韻に浸りつつ、陽射しで焦げそうな桂浜を散策して、わたしは太平洋にまた感動。

幕末の多くの志士たちもこの海の向こうを見ていたんだと思うと、ぐっときてしまいます。

 

こうして3日間はあっという間に過ぎてしまいました。

高知は行きたい場所や会いたい人がたくさんで、今回も時間が全然足りませんでした。

時間を作って会ってくれた友人たち、本当にありがとう!!

今度は四万十の方なんかでゆっくり過ごしてみたいものです。

インドアだけど、キャンプとか。

 

そして、ボスとはここで別れて、わたしは和歌山行のフェリーに乗るために徳島に車を走らせます。

ここからは一人旅です。

次回は和歌山編。

お楽しみに!

有田陶器市

先日、友人と有田陶器市に出掛けました。

といっても、メイン会場には行かずに、目的の所だけをゆっくり回ってきました。

友人が彼女のおじいさまの頃から親しくお付き合いのある窯元に伺って、同行のわたしまでまるで親戚のようにもてなしてくださいました。

柿右衛門窯、井上萬二窯も一緒に回ってくださって、色々なお話を聞きながら歩きました。

井上萬二さんにもお会いできて、とても気さくにお話をしてくれました!(人間国宝なのです!)

当たり前ですが、この焼物の町にはたくさんの名工がいて、そこらへんですれ違ったりします。

でもみなさん、それとはわからないほど謙虚で、親切で、心の大きな方ばかりでした。

わたしもどんな年齢や立場になってもそんな人間でありたいなと、とても憧れました。

なかなか思うように穏やかにはいられませんが、心掛けくらいはしっかりと持っておこうと思います。

京都旅行

7月の初めに京都に行ってきました。

まずはルーブル美術館展とマグリット展を見に京都市美術館に乗り込みです。

平日にも関わらず、人、人、人でした。

建物も素敵で、わたしは初めての来館ということもあり、2展セット券を購入して舞い上がっていたのですが、なんと、マグリット展は開催前だったのでした・・・

同時スタートだと思い込んでいたのでルーブル美術館展鑑賞後、マグリット展の閉ざされた入口の前で立ち尽くしてしまいました・・・

実はマグリット展の方をより楽しみにしていたので、会期中にまた京都に見に行こうと思っています。

 

あと果たすべき目的は、糸と染料の仕入れです。

道の途中で観光も楽しみながら、こちらはきちんとやり遂げることができました。

滞在中は幸い日も陰り、雨もタイミング良く避けることができて、元気に動き回ることができました。

これからが夏本番ですが、もう秋冬に向けての仕入れです。

ちょっと頭を切り替えて織物の計画を練っています。

 

全国各地、暑い日々が始まりましたが、皆さま健康でそれぞれに良い夏を過ごされますように!

8月26日から福岡・岩田屋2階にて出品予定ですので、お立ち寄りの際は是非ご覧くださいませ。

四国への旅

2月最後の日だった!

一度も更新しないところだった!

本当にあっという間でびっくりします…

 

2月の大きな出来事は友人を訪ねた四国旅行でした。

この旅で四国は2度目。

前回の旅行では「竜馬がゆく」を読んで、記念館にも行き、坂本龍馬に思いを馳せました。

今回もせっかく行くなら何か新しい部分を知る旅にしたいと思い、同じく司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」を手に取りました。

苦手意識のあった近代史も、それぞれの人物たちの生き様やその魅力でとても身近に感じることができ、結局読了は間に合わなかったけれど、松山という土地に強く憧れて四国に上陸しました。

物語の所縁の地で歴史に触れ、美しい景色を望み、美味しいものを頂いて、またいつか…と再訪を誓ったのでした。

その後は友人たちの温かいもてなしを受け、彼女たちの元気な姿に安心し、夢のような楽しい旅となりました。

 

パワー充電できたので、また3月もがんばります。

織物もこつこつと作っていますが写真が遅れておりまして、そのうちまとめてUPします!