フフホトへの旅

内モンゴルの呼和浩特(フフホト)に行ってきました。
目的は織物工場訪問。
フフホトは世界一のカシミヤの産地です。

…とは言え、実はこの地名すら知りませんでした。
そんな場所に自分が行くことになるなんて本当に不思議。
織物が連れてきてくれた場所です。

中国も初めてだし、どんなに遠い所だろうと思っていたら、意外と近かった!
北京から国内線で1時間ちょっとでした。
到着したのは夜で、飛行機から外に出るとひんやりと心地よい風。
8月はベストシーズンで、訪れる人もかなり多いようです。

宿泊先は Phoenix Hotel Inner Mongolia という立派なホテルで、モーニングブッフェの炒飯が上品な味付けでとても美味しかったです。
地元のご飯はお肉が多くて、私はお肉は苦手だけど、麺とか炒め物とか美味しくいただきました。

滞在中は工場の見学をしたり、技術者の方々に話を聞いたり、とても濃密な時間を過ごしました。
悔やまれたのは、中国語を勉強していなかったこと。
英語は全く通じない環境で、日本語ができる人が席を外している間はやり取りが滞ってしまう。
当たり前のことなんだけど、私が少しだけでも中国語に取り組んでおけば伝えられたことがたくさんありました。
彼らの言葉のままで受け取って、自分の言葉で彼らに伝えられたら、もっと話したいことがいっぱいあったのになぁ。
でも、中国語と日本語で、紙とペン、身振り手振りを最大限に使ってのやり取りは気まずさなどかけらもなく、ただお互いの考えを掴み合うのが楽しかったです。
全力で伝えようとすること、受け取ろうとすることっていうのはコミュニケーションの根本なんだと感じられました。
織りに関してのことで勉強になることもたくさんあったけど、こういう、知識ではない体験がまた自分の骨を太くしてくれるはず。

言葉が通じない中で、好奇心や楽しい気持ちを確かに共有したこと。
それがこの旅での私の体験です。

帰路では目的地に着陸できなかったり、乗り継ぎ便が欠航になったりとアクシデントがありましたが、そのおかげで関わり合うこともなかったはずのたくさんの人に助けてもらって、色んな話をすることができました。
困った時でも人にやさしくするってすごいことだよなぁ。
自分もそういう人でありたい。
久しぶりの海外は人とのふれあいの旅になりました。

フフホトは夏がとても涼しくて乾いていて、思った以上の都会で、草原も砂漠もあるところ。
最終日に連れて行ってもらった草原はすばらしい景色でした。
草原に行く途中に見える山の景色も見惚れてしまった。
3、4日で楽しめると思うので、興味のある方は是非行ってみてください!