いい加減放置が過ぎるので、そろそろ仕上げます。
旅の日焼けが残っているうちに…
この日は大門坂に車を停めて、また熊野古道を歩きます。
山道を抜けて舗装された道に出て、「昨日よりかなり楽ちん!」と思ってすぐに、熊野那智大社へと続く絶望的な階段が見えました。
しかも日影がありません。陽のあたる長い階段です。
あんまりつらくて階段沿いに連なるお土産屋さんに入ったりしましたが、調子を整えるのに精一杯で残念ながらお土産どころではありません。
そんな試練を越えて辿り着いた熊野那智大社で振り返って見渡した景色と労うように吹く風はとても心地よいものでした。
熊野那智大社に隣接する那智山青岸渡寺はまた違う趣で、那智の滝も小さく見える撮影スポットでもあります。
写真を撮ってくれる親切なサービス係の方もいました。
出てすぐのお店のじゃばらサイダーで一息。
那智の滝の前に、三重塔に登ってそこからも滝を望み、そこまで滝の音が聞こえてくるのが何だか不思議でした。
そしてさらに進んでいよいよ那智の滝。
水飛沫が届く近さから見る滝の迫力と、落水の轟音だけを感じてどれだけでも居られるような場所でした。
滝に向かう階段で、滝の手前までずっと大きなトカゲがついて登ってくれたり、現世から離れた様な感じもしました。
現世に戻って、黒飴ソフトを食べて、バスで大門坂まで。
こんどは街の方に向かいます。
鮮やかな色彩の熊野速玉大社で目と心を潤して、その後、思いがけずこの日一番の強烈な思い出を残すことになった神倉神社へ…
世界遺産の一部ということで、観光気分を抱いたまま向かったそこには、ギリギリで階段と呼べるかどうかの急勾配の険しい斜面が。
おお…とたじろぎはしたものの、結構年配の方々がいいリズムで降りて来ていたので、ま、いけるでしょ、と登り始めました。
しかし私はインドアだし、高い所は怖いのです。
戻るも苦、進も苦…というところでうずくまってしまいました。
本気で滑落するのでは…と何度ちらちらとよぎったことか。
上から颯爽と降りてくる品のいいマダムに笑われましたが。
神倉神社で執り行われるお祭りでは、ここを駆けあがったり駆け下りたりするようですが、信じられない!
なんとか登ってお参りしましたが、お社への階段も急なのと見晴らしがいいのとで怖かったです。
来た道を無事にまた戻ったのですが、もちろん怖かったです。
立って降りられませんでした。
高い所が苦手で、ヒヤッとしたい方には是非訪れてほしい場所です。
こうしてまた長い一日が終わったのでした。
長くなりました。
そしてまだあと数回続きます。