趣味

ずっと趣味というものがありませんでした。
強いて言えば「読書」…?という感じ。

しかしここにきてようやく、これが趣味というものでは…という感触が!
好きなことを楽しむという感覚とは、こんなに心を軽やかにするのだということを今更ながら知ったのでした。
思えば、自分から積極的に単純に楽しむことって、わたしはあまり得意ではないのかもしれません。
本を読んでいるときと、車に乗っているときは心安らぐ感じがあったけれども。
だから最近は、楽しいとか美しいとか、自分の心が惹かれることを大事にしようと心掛けています。

最近楽しんでいるのは「囲碁」と「鉱物」。
囲碁はずっと興味があって一人で詰碁をしてはいたのですが、「先生」がほしいという欲求が抑えられなくなっていたところにちょうど近所の碁会所に巡り合いました。
そうして入り口に立った囲碁の世界はやはり強烈な魅力を放っていて、導かれる楽しさや、湧き上がる疑問をぶつけられる気持ちよさを知りました。
「部分」と「全体」、木を見ながら森も見るということも難しく、面白いです。
わたしは子どもの頃から剣道をしていますが、剣道やもちろん織にも通ずることばかりだと感じます。
色んな感覚を獲得していくことがとても楽しく心地良いのです。

鉱物はその組成や、意図のない美しさがたまらないといいますか…
誰に頼まれてもいないのにこんなに綺麗なものが生まれて、覗くとそこには条件やルールがあって、それを経て今わたしの目の前に存在しているというロマンがですね…なんかもうわたしを時空の彼方へさらってゆくのです。
綺麗さが人間の目を楽しませるためのものでは全くないというのもいい…
勝手に綺麗だと思ってるだけというのが、なんとも孤高で、対等であるといいますか。
本当は鉱物採集とか行ってみたいんですが、わたし超インドアなので今のところ憧れるのみです。
そういえば囲碁も、碁石そのものにも惹かれるんですよね~
いつか高級な碁石をじっくりと眺めまわしたいものです。

日々の中で色んなことを吸収して、織で形にできたらいいなと思います。
さっ!がんばーーー!!