早朝に和歌山城を散歩して、名残を惜しみつつ熊野へ。
山を越えて、憧れの熊野古道です。
熊野本宮大社に車を停めて、バスで発心門王子まで向かいます。
そこから約7kmの道のりを熊野本宮大社まで歩くのです。
爽やかに歩き始めたのも束の間、すぐに山道に入って、しかも夏のような暑さ!
山道なんて小学校の遠足以来?だったし、想像よりもガチな山道で、ドキドキキョロキョロしながら進みます。
そして私はこんなところに来ておきながら、自然に非常に不向きな人間なのです。
この道のりを古来果てしない数の人々が本宮大社を目指して歩いて行ったのだな…と感じ入りながら、私は虫の恐怖でほとんどトレイルランのような有様でした。
山の中を駆けに駆けて、3時間を目安にというところを半分の時間で本宮大社まで到着してしまいました。
しかし本宮大社を目指して来た道のりを胸にもって足を踏み入れると、その1歩は重く確かで、参詣できた感慨もひとしおでした。
無事にお参りできたことを感謝しながら、ゆっくりと本宮大社の清らかな空気を感じることができました。
熊野本宮大社から徒歩10分かからないくらいのところにある、大斎原にも足を運びました。
熊野本宮大社は洪水によって現在の場所に移り、その元々の場所が大斎原です。
田園風景の中に立つ巨大な鳥居は遠くから見ても大迫力で、そこをくぐって中に入ると、緑の中に残る台座の荘厳さに息を飲みます。
とても大切にされた特別な場所なんだなぁと、その時間が止まったような場所でぼんやり立ち尽くしたのでした。